言葉による説明はなくても、その空間に足を踏み入れた瞬間、肌で感じる空気感に
人に伝えたかったこと、家族に感じてもらいたかったこと、
あるいは社会に向けたメッセージが、満ち溢れているようにしなければなりません。
私はそうした観点から「建築の設計とは空気の設計である。」と理解しています。
構想段階より目標とする「空気感」を建築主と共有し、それを実現させるためは、
夢を正しく理解する力と、そのイメージを形にかえていく感性の力が必要です。
私が建築家として社会に果たす役割は、まさにそこにあると考えています。
中谷俊治