2007

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柔らかなヴェールで包む

クリニック

北海道札幌市南区中ノ沢1丁目

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  • 整形外科クリニック
  • fクリニック さっぽろ
  • 構造設計 大賀建築構造設計事務所(大賀成典)
  • 施工 大成建設・NIPPO共同企業体
  • 鉄筋コンクリート造 2階建 727.94㎡
  • 2007年1月 完成

KONICA MINOLTA DIGITAL CAMERA整形外科のクリニックである。整形外科といえば個人的経験でいうと良い思い出がない。腕を骨折した、膝をひどく痛めた、ぎっくり腰になった・・・ ここに来る患者は皆、痛みをかかえて藁にもすがる思いで駆け込んでくる。そんな患者の痛んだ心を癒してあげる建築を設計したい、その思いが全てである。

札幌という地のため雪をためる屋根を建物本体から独立させ、そこからステンレスメッシュのヴェールを垂らした。生まれたばかりのヒナをそっと包み込んであげるような、あるいは花嫁のヴェールのような、そんなものを頭に描きながら、建物を包み込むヴェールとして表現した。

ヴェールで生まれた半屋外の中間領域は、スポーツ選手のリハビリのための、走る、投げるといった動作確認ができるスペースとなっている。

癒しの空間を形づくるもう一つの道具立てが4300個のガラスブロックである。ガラスブロックの壁面と乳白シートを貼ったガラススクリーンの二重壁とし断熱性を高めているが、ガラスブロックを透過した光が乳白シートに映り込み、色や形が様々な光のかげろうが、そこに生まれる。

時の変化、季節の変化、こずえの揺らぎ、そうしたものが静寂な待合ロビーの空間に、心地よい揺らぎをもたらしてくれた。

 

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photo by やまだ商会

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photo by やまだ商会

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photo by 静川文一

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photo by 静川文一

fクリニック 待合ホール・階段2

photo by やまだ商会

89fクリニック待合 ガラスブロックKONICA MINOLTA DIGITAL CAMERAKONICA MINOLTA DIGITAL CAMERAKONICA MINOLTA DIGITAL CAMERAKONICA MINOLTA DIGITAL CAMERA12

photo by やまだ商会

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photo by 静川文一

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