2011
04
[その他]
東京タワーの目の前に築50年の事務所ビルが建っていた。ノスタルジーを感じるほどの古さ、造りではない、ただただ古いビル。
高度成長期を支えてきた苦労が痕跡として、そこかしこにを残る建物であった。
解体し、新築するとその後の法改正による日影規制のために、容積が2/3以下になってしまうというデベロッパー的問題により、古い建物をそのまま利用することになった。
事務所ビルから結婚式場へのコンバージョンである。
法的条件を満たすよう必要な手立てを加え、耐震改修も行うことは新築よりも骨の折れる作業であった。
床を抜いて天井の高いバンケットとしたり、屋根の一部を抜いてトップライトとし東京タワーが眼前に迫るチャペルに生まれ変わるなど、かつての趣きは消し去られている。
改修前