2005

08

光と木の家

住宅

東京都目黒区自由が丘

data

  • 専用住宅
  • 自由が丘の家
  • 構造設計 大賀建築構造設計事務所(大賀成典)
  • 施工 高橋建設株式会社
  • 木造軸組み工法 2階建 134.85㎡
  • 2005年8月 完成

自由が丘の家原広司に師事し、梅田スカイビル、JR京都駅ビルなどを担当していた頃は木造とは無縁であった。その後、ヨーロッパ、特に北欧を旅したとき、アルバー・アアルトをはじめとした木造建築に心を打たれ、住宅こそ木造で作りたいと思っていたタイミングでいただいた、初めての木造作品である。弧を描く柱は菅平高原で育った樹齢40年のカラマツ。羽目板、フローリングはヒノキとした。木の柔らかさをさらに高めるのが光の取り入れ方、光のミキシングである。ガラスブロックを通した拡散光。ハイサイドライトから挿し込み、季節、時とともに変化するスリット状の光など。そして家族皆が集まり、個々のそれぞれの自由な活動を許容する長さ5.3mの大きなテーブル。竣工当時の白木から様変わりし、すっかり飴色になった空間は家族の成長でもある。

 

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