2013
08
[住宅]
中谷俊治の自邸である。「光と木の家」(自由が丘の家2005年)などで使った空間デザイン手法、「レピティション繰り返し」が生む光のグラデーションや、奥行き感、力強さといったものに、大きな魅力を感じている。住宅としてのホワっとした柔らかさとともに、どこかSF的なテイストを持ち込みたいという思いから、楕円形状のフィンが連続する空間とした。フィンにより生まれたちょっとしたアルコーブは、リビングルームのなかで個人のスペースとなっている。大きな空間のなかの小さな空間。どんな気分のときも家族が一緒にいることができる工夫をしている。
アクリル模型の写真 photos by Kenji Masunaga
その他すべて photos by Shigeru Ohno/ MEDIA UNIT