2005
09
[店舗・ビル]
神楽坂は独特の風情の街である。石畳の路地に和の店やフランス料理店がひしめき、いつも多くの人が行き交っている。建物のメインストリートに面した側は高透過のガラスフィンを並べた。ビルの中の飲食店で食べる人と街を歩く人がお互い「見る見られる」の関係にあるなかで、ガラスフィンの煌めきや反射がちょっとした悪戯をおこし、より良く見えるからだ。一方、路地に面した側はガス灯などの小道具が映える、光と影の路地空間となるよう設計した。