2016
01
[店舗・ビル]
昼夜を問わず人の波が絶えない西新宿1丁目の交差点に、飲食店舗のテナントビルを設計している。
オフィスビルや雑居ビルのように、看板でしか個々のテナントが主張できないビルではなく、ビル全体として人を惹きつけるインパクトをもちつつ、「個々のテナントが街に対して顔をもつ」ことが設計の意図である。
その手段として商品(テナント)の入ったガラスの箱を積み上げる、という発想を試みている。
たとえば宝飾店で店一番のお勧め品は、ガラスの箱に一つだけ大事そうに納められている。美術館、博物館の展示品、しかり。
個々のガラスケースにはいることで、見る人に対し存在を強調し、また見る側はその品をより魅力的に感じる。
テナント一軒一軒が、それぞれのガラスの箱に納まることで、もっとチャーミングに、もっと強く主張できないだろうか?
このプロジェクトは長丁場である。じっくり腰を据えて検討するつもりでいる。