2014
03
[店舗・ビル]
東京タワーの目の前にある渋沢ビルを解体し、新築した場合のスタディとして設計した案。
東京タワーを見上げながら食事をする、というコンセプトの飲食店舗のテナントビルであるため、ガラス張りとしつつ、ファサードそのものを個性化することをねらった。
飲食テナントビルで難しいのは各階、テナントにより照明の色や明るさ、内装の雰囲気も多種多様であり、また、広告看板の類もテナントによっては定められた範囲を超え、強烈に主張するところもあるなど、統制が取りづらいことである。
それはそれで良しとするのか、ある程度の自由度を持たせつつビルとしての顔、表情を主張するのか。
この提案では、絵や文字などをステンレス鏡面で切板加工し、夜間、ライトアップされた東京タワーがビルに走馬灯のように映りこむことをねらいとした。